闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
「お前がさっき言ったこと、ここで言え」
はぁ!?
言うわけ無いじゃん!!
「誰が言うかよっ!!」
「ふーん……女だからってなめてると殺すぞ?」
貫くような視線に怯えながらも、負けるまいと顔をそむける。
「どうせハッタリでしょ?」
言った途端、誰かに肩を叩かれた。
「やめとけ。諒真先輩はマジだから。女だろうとなんだろうと、ムカつくやつには容赦ねぇから」
あの狂気の笑みを思い出し、ぞわりとした。
「こないだなんて、警察に捕まりかけたんだぞ?」
警、察……?
どうやらそれは本当の話らしく、女の手足を折ってしまったらしい。
「いや、それはどうでもいいんだけど」