闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
「君一人〜?俺らと飲まねぇ〜?」
「…………はぁ?」
「よし決定〜♪」
訳がわからないまま腕を引っ張られて、倉庫の中に連れ込まれた。
「おーまーえーらっ♪可愛い子連れてきたぜ〜」
「あぁ?諒真お前いい加減に……………え?」
あたしを見た、そこにいる他の幹部たちは唖然としている。
そりゃ、そうだ。
あの騒ぎの元凶であるあたしが、なぜかこいつに手を引かれて歩いているんだから。
「諒真、お前…………そいつ………」
黒髪男があたしを指差す。
でも酔った銀髪男はあたしの肩をつかんでヘラヘラ笑うばかりだ。
「かわいいだろぉ〜?そこにいたんだ〜。お前らには、渡さねぇ〜よ〜!」
「…………」
全員、呆れて何も言わない。
黒髪男がはぁ、と頭を抱えながらあたしを見た。
「諒真の酔いが覚めたら、死を覚悟しとけ」
「…………え」
死を覚悟、ね……。
いや、この人がキャラ変わるとは思えない。
なんかいつもこんなテンションでいそう……
なんて思っていたら。