闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
バシャリと、赤髪男が若木諒真の頭に水をかけた。
「つっめて!?」
飛び上がる若木諒真。
赤髪男を睨み、その手からゲームを奪った。
「歩!!何すんだよ、酔が覚めただろ!」
「怒鳴るのは俺じゃなくてあいつだろ」
赤髪男が指さしたのは、あたし。
「はぁ……?」
あたしの方を振り返った若木諒真は、一瞬目を見開いたあと目をつり上げた。
「てめぇ!!!」
ドンッと突き飛ばされ、ソファーに座り込んでしまった。