闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
「もう嫌だぁぁ!!解放してくれ!!!」
何キロも全力で逃げ回っておいて、何でそんなに叫べるのよ。
体のつくりおかしいんじゃない?
「歩ぅぅ!!ゲームの怪物よりこっちをやって来れ!!!」
「リアルに興味ねぇ」
「何っ!?あーそーだな!!お前は零羅さんにしか……いでっ!?」
「その銀髪削いでカツラにしてやろうか」
「圭太あぁぁぁ!!!!」
も、静かにしてくれないかな…………
ホントに、倒れそうなんだから……
「諒真さ……」
一歩踏み出そうとした時、ガクンと膝から力が抜けた。
同時に、視界がスウッと暗くなる。
「あ……」
「おい……!?」
ドサッと倒れ、最後に見えたのは輝く銀髪だった・・・