闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
義母は父と結婚しているけれど、実はヤクザの組長の愛人という顔もある。
つまり、子供のあたしは逆らえない。
それをいいことに、あいつらはあたしをいろいろな方法で傷つけた。
まだ小さいときは、殴り、蹴って。
父親は『死ね』『消えろ』『クズ』『ゴミ』と言って、あたしの心を引き裂いた。
兄はハサミであたしに切りつけた。
そして、中1くらいの年になると、もっとひどくなった。
義母が組員を連れてきて、あたしを汚した。
女の子にとって、最も残酷なやり方で……。
逃げ出そうにも逃げ出せず、逆らえば命はないと脅されて。
ただひたすら、耐えるしかなかった。
そんな地獄のような日々が去年まで続いた。