闇桜〜銀色のキミに恋をした〜


でも、そんなのはバレバレだったみたい。



「……怖いのか?」



あたしの顔を覗き込んでくる諒真さん。


整った顔が、心配そうに眉を下げている。



「怖くなんて、ない……」


「の、割には震えてねぇ?」


「…………」




怖いよ


怖いに決まってるじゃない


あいつらは、復讐対象であり、恐怖そのものなんだから。


でも、そんなこと言ってられないから。


怖がってちゃ、前には進めないから。



< 70 / 185 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop