闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
▲何で?▲
それから数日、あたしは諒真さんの家にお世話になっている。
「じゃあ行ってくる。外に出るなよ」
「わかってる」
「じゃあな」
諒真さんは【睡嵐】の幹部で飲み会があるらしく、もう8時だというのにバイクで出かけていった。
幹部って、面倒くさくないのかな。
まぁ……あたしには、関係ないことだ。
一人になった家で、静寂を紛らわすためにテレビをつけっぱなしにする。
騒がしいバラエティ番組にして、作っておいた夕食を食べながら見る。
ゲストのボケに、司会がつっこむ。
ベタでありがちなネタ。
面白くも、なんともない。