闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
ソファーに横になり、目を閉じる。
体にかけた毛布からは諒真さんの匂いがして、何だか落ち着いた。
落ち着く香りに包まれながらウトウトしていると、突然玄関のドアがガチャガチャッとひねられる音がした。
閉じていた目を開け、玄関を見る。
「諒真さん?」
──ガチャガチャッ……
帰ってきたのかな?
ソファーから飛び起き、淡い期待を胸に玄関へと走る。
諒真さんに、グラタン食べてもらいたい。
自信作だから。
酔っ払った諒真さんは困るけど、酔っていなかったらちゃんと食べてもらおう。