闇桜〜銀色のキミに恋をした〜
家の鍵を開けて、ドアを開ける。
「諒真さん、お帰り」
外にいる諒真さんに声を掛けた。
…………のに。
「っん…………」
目の前に広がった光景に、言葉を失ってしまった。
背の高い女の人と、諒真さんが……抱き合って、キス…………してる?
諒真さんはあたしに背を向けているから、あたしがいることには気付いていない。
だけど……女の人は、気づいてる。
あたしに向かって、にやりと笑った。