若頭の溺愛

出会い

－－－ﾊﾟｧｧﾝｯｯ


「あんた、顔がいいからって調子乗ってんじゃねーよっ！！」






私は、黄瀬 なつめ。






私は毎日のように、校舎裏に連れていかれて、学年のイジメグループに訳もわからず暴力をふるわれる。






でも、もうこんなの慣れっこ。
昔からそうだったから。






「どうせ、いろんな男とヤってるんだろ？」






「このヤリマンがっ！！！」





そう言ってみぞおちを殴ったり蹴ったりする。





これを世間では、''イジメ''というらしい。まあ、そんなのはどうだっていい。





殴られようが殴られまいが終わればすむ話だ。





「明日も覚えておけよ。」





そう言って、イジメグループは校舎の中へと消えていった。