俺様 何様 王子様ッ!?
「・ヒッ・・・・ヒック・・」
やだ。
泣きたくなんかないのに
どうして涙が出るの?
プルルル・・プルルル
「はい・・・」
眠そうな声。無理もないな。
今、6時前だし・・・。
「晴美ぃー・・・」
あたしは糸が切れたようにいろん
な感情が溢れ出してきた。
「へぇー。そんなことがあったん
だ。」
晴美はいたって冷静。
「うん・・・。あたし、なんで
こんな涙出てんのかわかんなくっ
て・・・」
「そりゃー。あんた。恋でしょ」
・・・・。
「こいぃーーッ!?」
あたしはトイレでひとり叫んだ。
まさに トイレの中心で愛をさけ
ぶかのように。(←作者表現古い
んで、そこんとこ多目にみてくだ
さい;)
「あんた、耳元でうるさい」
晴美ちゃん?
寝起きで怒ってる?;
少し苦笑いをしつつ
「ごめんごめん;」
「あんたはさ、自覚ないかもしん
ないけどさ、好きになってんじゃ
ない?そいつのこと。」