俺様 何様 王子様ッ!?
◆広斗◆
そいつはいきなり
「碓氷くん!コレとコレだと、
どっちがいいと思うっ!?」
なんて聞いてきた。
いつもの俺なら
「めんどくさい。」
と言って
「なんでもいいから早くして。」
なんて言っていただろう。
でも そのときは違ったんだ。
俺はひとつの商品を手にとってい
た。
ピンクがメインで白が少し入って
いるシフォン仕立てのワンピース
似合いそう。
・・・つか着てんのみてみてぇ。
俺は
「これとかいいんじゃね?」
と言って笑顔でそのワンピースを
渡した。
そいつは目をキラキラさせて
「かわいー♪ねぇねぇ、着てみて
もいい?」
「いーよ。着てみろよ。」
「うん!着てみるね!」
-数分後-
「ど・どうか・・・な?」
「やっと終わったか。着替えんの
な・・げー・・・よ・・・。」
やっべ・・。
俺、絶対今・・顔赤い//
服一枚でこんな変わるもんかな?
「ごめんねー。ちょっと着るの手
こずっちゃって・・・変じゃない
・・かなぁ?」