俺様 何様 王子様ッ!?
王子様はご機嫌ななめ?
◆真◆
「よっ!真!」
振り向くと
そこには
「碓氷くん!」
上下黒のスウェットで歩いて
来る碓氷くんの姿があった。
「で。何?話って。」
「考えておくっていったろ?」
あーなるほど、それでか。
「それで、何かしてほしいこと
あった?」
碓氷くんが
ニッコリとしながら
「俺のコト、広斗ってよんで♪
俺は今度から、まーちゃんって
呼ぶからさ♪」
・・・
は?
そんなこと・・・
いえるかー!!
恥ずかしすぎて死んじゃうって!
でも
負けたってことは・・・
と、あたしが頭をかかえて悩んで
いるのを見て、そいつはククッと
笑いながら
「なんなら、ひーくん♪って呼ん
でくれてもいいよ。」
こいつは・・・。
殴ってしまっても良い人間なのだ
ろうか?
あたしは、真面目にそう思って
しまったのだった。