俺様 何様 王子様ッ!?



「・・ン・・ッフ・・」





強引に隙間から入ってくる舌に

あたしは抵抗できなかった。





この前

生徒会室でしたキスよりも

ずっと深いキス・・・。






頭がおかしくなりそう・・・。






「・・ン・・・ヤ・」




少しして蓮が唇を離す



そして真顔で



「何が嫌なの?」





「・・・ハァハァ・・」



あたしと言っちゃー

それどころじゃない。





息出来ないし


苦しいし




「・・ハァ・・キ・キス・・やめ

・・ッン」




頑張って


自分の気持ちを伝えようとするが




あたしの言葉が

言い終わらないうちに

再び蓮はあたしの唇を奪った。







蓮の手が移動する



スッ


「・・ン・・ファ?」



連の手があたしの太ももまで来て



徐々に滑らせて上に来ようとする








イヤダ。

コワイ。





自分が自分じゃなくなる感覚に

あたしは恐怖を感じて
いた。









いきなり蓮があたしから離れた。







そして


気付くとあたしは泣いていた。





蓮があたしの涙ですくう


「悪かった・・な。・・もう怖い

ことしないからさ・・・。泣くな

よ・・。」




その言葉で泣き止むあたし。




「もう怖くないの?」





そんなあたしをみて


蓮は優しい顔で笑って


「そう。怖くない。」

そっと

あたしの頭をなでた。
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