俺様 何様 王子様ッ!?



ガチャ



ん?


真か?





「おかえり。」





なんか


目線が


ちが・・・






!!







気づかぬあいだに


シャーベットはすでに俺の手の中

には無かった。








コイツ・・・




俺なんか眼中になしかよ。







俺の中で 何かが


プチッ


と切れた。







「なんで、俺よりも先にシャーベ

ットに行くんだよ。」





「だめ・・・でしたか?」






「だめに決まってんだろ。」





自分でも


何を言ってっかわかんねぇー。






黙って

真の口をふさぐ俺。






俺が真に

怒りに近い感情をぶつけていると






真が泣いていることに気づいた。








「悪かった・・な。・・もう怖い

ことしないからさ・・・。泣くな

よ・・。」



なだめるしかなかった。

そうして

真の反応をうかがう俺。



「もうこわくないの?」



怒ってない・・な?



そう思うと自然に顔が笑顔になっ

たのがわかった。
< 49 / 73 >

この作品をシェア

pagetop