俺様 何様 王子様ッ!?
「可愛いなー。酸欠のうえに、キ
スで腰が砕けて立てないって?」
そう言って意地悪に笑う会長。
「あっあたしに・・・何したのよ
っ!?」
あたしは涙目になりながらも少し
睨んで言う
「何って・・?キスだけど?」
軽く答える。
なんでこんな無理やり・・・。
パニックで頭がどうにかなりそう
だった。
そのとき・・
「あ、そうだ。俺らの部屋。
717号室だから。」
は?何言ってんの?コイツ。
寮生活は知ってる。
二人一組
で部屋を使う。もちろん、ホテル
の極上スウィートみたいな部屋を。
でも、なんであたしの相方がコイ
ツなの?
女子のはずでしょッ!?
あたしが何を言いたいのかわかっ
たように、そいつは口を開く。
「あー生徒会役員同士は部屋が
一緒なんだよ。
しかも学年ごと。
一学年の生徒会役員は俺とお前だ
け。だから相部屋ってこと。」
なるほど・・・。
って!
納得すんなあたしッ!
危ないだろッ!
こんなヤツっ!!
まぁ、意地悪な笑顔もかっこいい
けどさ・・・//
って、ちっがーう!;
うん!危ない!
絶対危ないッ!
つーことで・・・
「あたし、好きでもない男と同じ
部屋で寝るの嫌だなぁー」
「は?なにそれ。無理だしどうに
もなんない♪」
また意地悪笑顔///
「いやッ・・だ///」
ズキュン!
っとハートを射抜かれつつも、あ
たしもここは譲らない。
「んぢゃー5ヶ月だ。5ヶ月たっ
たら考えててやるよ♪でもな、宣
言する。」
なっ、なにをよ;
「5ヶ月以内にお前は絶対に俺の
ことを好きになる。」
なっ!///
「ならないッ!!」
あたしはそれだけを叫び逃げた。