俺様 何様 王子様ッ!?
「ねぇ・・昌、こんなこと聞かれ
たくないかもしれないけどさ」
「ん?なにー?」
「昌ってAクラスの女子3人と仲
悪いの?」
昌の手が止まった。
「いま・・・女の子が3人って言
った?」
「うん。そうだよ?あたしと昌を
抜いたらAクラスいる女の子は、
結城ちゃんと莉奈ちゃんと星羅ち
ゃんの3人でしょ?」
昌は、いきなりこっちを向いて
黙っててごめん、と謝った。
昌?
どうしたんだろ?
「蓮から聞いてないんだね・・。
実はさ、結城は・・・春日結城は
・・・男なんだよ・・・。」
・・・
「うっそだー!あんなにキレイな
のに男の訳ないじゃーん!」
あれ?
目がマジだ;
「え;ほんとに男なの?」
コクリと昌が頷く。
う・・そ・・・
だって
ほっぺに・・・
「うそだァァァーーー!!!どっ、
どうしよ;男の人にキスされちゃ
ったよ;」
そう言った瞬間、昌の目の色が
変わった・・・
「あんのヤローッ!!血祭りじゃ
ーい!!」
「あの・・・昌?ほっぺだったか
ら別に・・・;」
そんな あたしの声すらも聞こえ
ないのか、昌は 結城ちゃんを抹
殺する計画を立てていた。
昌を敵に回すのは
絶対に止めよう・・・
あたしは、そのとき心に誓った。