俺様 何様 王子様ッ!?


「ねぇ・・昌、こんなこと聞かれ

たくないかもしれないけどさ」


「ん?なにー?」


「昌ってAクラスの女子3人と仲

悪いの?」





昌の手が止まった。





「いま・・・女の子が3人って言

った?」




「うん。そうだよ?あたしと昌を

抜いたらAクラスいる女の子は、

結城ちゃんと莉奈ちゃんと星羅ち

ゃんの3人でしょ?」




昌は、いきなりこっちを向いて

黙っててごめん、と謝った。






昌?



どうしたんだろ?






「蓮から聞いてないんだね・・。

実はさ、結城は・・・春日結城は

・・・男なんだよ・・・。」




・・・






「うっそだー!あんなにキレイな

のに男の訳ないじゃーん!」




あれ?




目がマジだ;









「え;ほんとに男なの?」




コクリと昌が頷く。




う・・そ・・・



だって




ほっぺに・・・



「うそだァァァーーー!!!どっ、

どうしよ;男の人にキスされちゃ

ったよ;」




そう言った瞬間、昌の目の色が

変わった・・・




「あんのヤローッ!!血祭りじゃ

ーい!!」


「あの・・・昌?ほっぺだったか

ら別に・・・;」





そんな あたしの声すらも聞こえ

ないのか、昌は 結城ちゃんを抹

殺する計画を立てていた。







昌を敵に回すのは

絶対に止めよう・・・



あたしは、そのとき心に誓った。
< 57 / 73 >

この作品をシェア

pagetop