俺様 何様 王子様ッ!?
正直、なんで並んでまでそんな
ゲームを買いたいのか理解できな
い。
だって
所詮
ゲームだろ?
「すみません、莉奈。僕は早急に
行かなくてはならない場所がある
ので・・・。」
ここは
サッサと退散するのが一番いい。
「あら、そうでしたの・・・。私
ったら、引き止めてしまって・・
・。」
「いえ、いいんです。では。」
これで
もう
Aクラスの奴らはいないだろ。
「あっれー、蓮君じゃーん。」
この声は・・・
碓氷。
振り向くと
見知らぬ女の肩に腕を回した
碓氷がいた。
「蓮君、まこちゃんと一緒じゃな
いんだ。」
「まこちゃん?誰だ・・それ。」
「あー、ごめんごめん。真のこと
。」
「あっそ・・・。」
早足で歩く俺に
「生徒会長ー!まこちゃんに会っ
たらよろしくくねぇー!!」
ひらひらと手を振りながら、笑っ
て俺を見送る碓氷は
俺にとって
俺の中にある 憎悪がより力を増
すだけだった。