俺様 何様 王子様ッ!?
「キャーッ!!すっごーい!!」
真は部屋に入った瞬間からずっと
騒いでいる。
そう
課外授業も寮と同じ部屋割。
まぁ、俺にとっては好都合だから
いいけど♪
「ねぇ、蓮。晶とあの女の子、前
に何かあったの?」
いきなり真面目な顔になって俺
に聞いてきた。
さっきのこと、完全に気になって
んな。
-10分前-
「すっごーい!すっごーい!」
「真さん、上向いたまま歩くと誰
かとぶつかってしまいますよ。」
俺の言うことも聞かずに
真は前方から来た女と衝突。
まぁ
ここまでは良かったんだよな。
そう
その女が顔を上げるまでは・・・
そいつは
晶の暗い記憶を作った張本人
だった。
女の名前は
東条院 美保(トウジョウイン ミホ)
でも
俺は気づかなかったんだ。
様子がおかしかったのは晶だけ
じゃなかったことに・・・