俺様 何様 王子様ッ!?
俺も
晶のことは詳しく知らない。
聞かないし、興味も無かった。
ただ一回だけ
晶が遠くにいる結城を見て
呟いたのを覚えている。
「もう、いいのに・・・」
その後、少し気になった俺は
結城に訳を聞いてみた。
具体的なことは教えてくれな
かったが
幼い晶が経験したつらい過去
そして
東条院 美保という女を知った。
東条院 美保は晶と気まずくなる
とすぐに、違う幼稚園へ通ったら
しいが・・・
そいつがいなくなっても晶の心の
傷は消えることは無かったんだ、
と結城が珍しく眉間にシワを寄せ
て話していた。