school caste
幼き小さな社会
『学校は楽しいところだ』
一体誰が放った言葉なのだろうか。
学校は人が集中する。
無数な個性が交流し、共同していく場所。
だが考え方ですれ違い、いがみ合い、沢山の問題が発生したりもする。
中でも理解し難かったのは、子供たちが独自に編み出した『階級社会』だった。
能力、性格、外見__……
他人の個性を受け入れることはなく、
彼らは優劣を決定してピラミッド状にした。
一番上が優れる人。一番下が劣る人。
日を重ねるごとにそれは定着し、いつしか教室に社会が完成される。
それは決して忘れることはできないだろう。
あえていえば、階級社会は生き地獄だった。