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遥が寝静まった頃に、ゆっくりと相田は布団から体をだした。




ラフな服装に着替えると、外へと向かった。



遥が寝静まるこの時間帯しか相田は外へと行けない。



「くそ……」



髪をかきあげると苦虫を噛み潰したような顔をする。




「金に惹かれて契約したけど…間違いだったかもな」




自らの思いをなぜか頭の中で変換している相田は
あの時の気持ちなど微塵も残っていないような口ぶりだ。



「はぁ。むしゃくしゃする」



相田は遥にもらった一万円札の束を握りしめ、夜のネオン街へと向かった。




「……………。」





相田のいなくなった布団の中で遥が虚ろな目をしている事も知らずに………


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