▽恋愛屋はコチラから▽




遥は、金を相田によく渡すようになった。



やはり、お金より相田。という妙な感じになっている。




いや、お金より相田。
お金がなければ、相田が居なくなってしまう。




きっと、そんな感情だったんだと思う。




「翔………」





遥はまだ生温い布団を触り、涙を流す。




この熱が、段々冷えていくのに恐怖しか感じない。




「どこにも…いかないでよ……」




「あなたが、繋ぎとめればいいのです」




ぽつりと呟いた言葉に返答があり、遥も相田の時同様びくりと肩を戦慄かせた。

< 20 / 35 >

この作品をシェア

pagetop