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相田と遥が知り合ったのは高校2年生の時だった。
遥は綺麗な見た目をしているが、母子家庭で母は毎日家にいない。
食べるものもままならない生活だった。
「くせぇんだよブス!!」
見た目に妬みを持っていたのか、同級生の女子から浴びせられる罵倒。罵倒。罵倒。
遥の心は次第にボロボロになっていった。
そんな時、手を差し伸べたのが相田だったのだ。
「おまえら、みっともねぇぞ」
クスクスと陰口を続ける女子をギロリと睨む。
クラスでも、威厳を持っていた相田の一言でピタリと悪口が止まった。
それから、相田はよく遥と行動を共にした。
毎日、毎日、楽しかった。
相田がそばにいるだけで止む悪口。
優しい相田。
日に日に、遥は相田に惹かれていった。
そんな中での
母の、死。