BLUE‐PRINCE
シンとした倉庫の中、僕たちは少しの間呆然として立ち尽くしていた。
……これで、全部終わった…のかな。
「葵くん…あの、さ……言いにくいんだけど……」
朱架が、僕を見上げて口を開く。
「何?朱架」
「えっと…授業……」
授業?
・・・あ。
完全に、サボってしまった。
先生に、呼び出される・・・
「あはは、葵くんドンマイっ!」
苦い顔をした僕を見て、朱架が笑う。
誰のためにサボったと思ってるんだか……。
「朱架もサボりでしょ」
「あたしはいつでもサボって大丈夫だもん!保健室登校だし!」
「…………」
ニコニコ笑っている朱架。
はぁ……。
早いところ、戻らないと。
また放課後に職員室なのかな。
窓から出ちゃったし、学校サボったし。
職員室に一晩監禁されるかもしれないな。
「はぁ…。行こう、朱架」
「はーい!」
僕の手を握り、ニコッと微笑む朱架。
お気楽だな……。