BLUE‐PRINCE



「捨てないの?」


「だって、申し訳ないでしょ?」


「落し物箱に入れる方が申し訳ないよ」


「そうかなぁ……。じゃあ、今度からは申し訳ないけどポイする」



ポイって。


可愛いこと言わないでほしい。


そこらへんの男子が見てるし。



……あれ?


なんで僕、他の男子の事なんかを気にしているんだろう。


無関係な人達なのに。


変だな……。


首をかしげながら、教室に向かう。



< 108 / 179 >

この作品をシェア

pagetop