BLUE‐PRINCE
子供
──数年後……
えーと…
ここは、どうやるんだっけ。
あぁそうだ、こうやるんだ。
ブレーキを踏んでギアを戻す。
ゆっくりと、僕が運転する車が止まった。
見事、成功した。
「ふぅ………眠」
「おい」
車の黒いシートにもたれかかると、横から頭を叩かれた。
かなり痛い。
「った……父さん、少しは手加減してよ」
「そのくらい痛いのうちに入らねぇだろ」
僕より少し明るめの青い髪を揺らし、父さんは僕を小突く。
「ほら、もう一回、発進させてみろ」
「また?もう疲れたんだけど」
「早く車の免許取らねぇと仕事につけねぇぞ」
父さんの言葉に、渋々ハンドルを握った。
もう数時間この状態で、本当に疲れた。
まぁ、父さんと同じ仕事に就くには免許が必要だから、やるしかないけれど。