BLUE‐PRINCE

出産





走り続けること数十分。


ようやく病院についた。




──キキッ!




「ぉわっ!!」



急ブレーキをかけたら、父さんが前のめりに手をついた。


エンジンを切ることなくドアを開け、父さんを振り向く。



「父さん、駐車頼んだ」


「お、おぅ……」



ごめん、父さん。


口元に手を当てて今にも吐きそうにしている父さんに心の中で謝りながら、車から飛び出した。


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