BLUE‐PRINCE




翌朝。




「ママ、パパ、みてみて!」



自慢げに僕と朱架の前に立ち、胸を張る奏多。


背中には黒いランドセル。


うん、似合ってる。



「かっこいいよ、奏多!」



朱架がパチパチと拍手している。


奏多は照れたようにはにかみ、朱架に抱きついた。


朱架そっくりの、照れた顔。


親子だなぁなんて、今更ながら思う。



「じゃあ行こっか」


「うん!パパ、いこう!」



奏多に促され、歩いて学校へ向かう。



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