BLUE‐PRINCE
恋愛
家路を歩きながら、ぼんやりと考える。
いじめられていたことを話してくれた朱架。
あれ以来、彼女は『少し呼吸がしやすくなった』らしい。
屋上に、自分の居場所ができて少し楽になったと。
それは、とても喜ばしいこと。
……でも、なぜかそれを不満に思う僕がいる。
『屋上』という無機質なものに安心感を抱いている朱架。
なんというか……それだと、嫌だと思う。
この気持ちはなんだろう。
落ち着かない。
もやもやする。
帰ったら母さんに聞いてみよう。