BLUE‐PRINCE
「あ、南君スマホ持ってるの?連絡先聞いていい?」
玲奈とかいう人が自分のスマホをとりだす。
ピンクのカバーのスマホ。
ピンクを見ると、苺ミルクを思い出す。
朱架の苺ミルク。
「ねぇ、聞いてる?」
「え?あぁ……」
連絡先だっけ。
何でそんなもの必要なんだろう。
友達でもないのに。
まぁ、いっか。
「いいよ」
「ほんと!?ありがとー!」
「やり方わからないからやってもらいたいんだけど」
「はいはーい」
僕の手からスマホを抜き取り、数分操作して返してきた。
慣れると早いんだな。