BLUE‐PRINCE


ドキドキして、きゅんきゅんして、幸せ?



・・・よく分からない。



「きゅんきゅんって何?どんな感じ?」


「え……んー…………胸が弾む?みたいな」



胸が弾む!?


ますます分からない。


むしろ混乱してきた。



「あ、あと!」



今野さんの隣の女子が手を挙げる。



「笑っている顔を見ると嬉しいよ!」



笑っている、顔…………


頭の中に、朱架の笑顔が浮かぶ。



『葵くん!』



弾けるような笑顔。


確かに……朱架が笑っていると嬉しい。



< 36 / 179 >

この作品をシェア

pagetop