BLUE‐PRINCE
「疲れた……」
曇り空の下、貯水タンクにもたれかかりながら座り込む。
あれから大変だった。
あそこにいた全員に数十分かけて解説し、提出した。
そこまでは、良かったのだけれど……。
結構な応用問題をクラスのほぼ全員が同じ計算過程で正解していたことを、先生が不審に思ったのだ。
こちらとしては、ただ単に教え合いをしていただけで、やましいことんてないけれど。
しかし、クラスメイトの1人が「南が教えてくれた」なんて言い出したものだから事態は急変。
突然「クラス一の秀才」というポジションに置かれ、先生には当てられまくるし、クラス一の秀才だった人に睨まれるし。
とんでもないことになってしまった。