BLUE‐PRINCE
「そ〜んな顔しないでよ、可愛いな」
目の前まで近づいてきた男の人。
あたしの髪の毛を掴んで顔を持ち上げ、薄気味悪く笑った。
「悪いようにはしねぇからさ?」
そう言い終わると同時に、男の人はあたしをマットの上に押し倒して上に乗った。
「少し大人しくしててね〜」
あたしの鼻に白いハンカチが押し当てられる。
「ッ……!!?」
鼻につく、甘酸っぱい匂い。
ジンジンと頭の中が痺れ始める。
途端、襲いかかる猛烈な眠気。
まさか、睡眠薬……?
目の前が暗くなる。
薄れゆく意識の中…………
授業の終了を知らせるチャイムが、遠く聞こえた。