BLUE‐PRINCE
ひょいひょいっとよけつづけること数十分。
男たちの体力が、限界に達した。
「っはぁ……はぁ……」
全員、膝に手をついて肩で息をしている。
体力無さすぎじゃないかな。
「……そろそろ朱架の居場所教えて欲しいんだけど」
「だ、まれ!!」
まだやる気なのかな。
根性だけはすごい。
「逃げてばかりで……ずりぃぞ!!」
「人を殴る趣味はないから」
それより、朱架はどこなんだ。
一刻も早く行かなければならないのに。
「早く朱架の居場所を教えろ」
「誰が言うか……」
頑として言おうとしない男。
これじゃあ、ラチがあかない。
あの人に頼もう。