ただ、それだけ…


純を守んねーと……。

あいつをほっておいたら大変な事になるかもしれない。











「純。帰るぞ」


「え!?かなちゃんが迎えに来てくれるなんて初めてだ。どうかしたの?」


「うっせーよ!帰るぞ」



もし最悪な事になったら…。


そんな事絶対させねぇ。純は俺が守る。










その日から俺はずっと純のそばにいた。



朝は毎日、純を迎えに行った。

帰りは純のクラスまで迎えに行った。


休み時間は毎回純のクラスに行った。


ずっと俺が純のそばに居るせいか、村上は来なかった。




純はこの頃どうしたの?なんて聞いてきたけど。



お前は何にも知らなくてもいい。



俺がお前を守るから…。




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