ただ、それだけ…
誤解
そんな事を続けていたある日の事……。
俺は、昼休みなのに裏庭に来ていた。
「職員室行ってくるね!今日は先生に手伝ってって言われてるの」
純がそう言って行ってしまったからだ。
ここは校舎が影になってセンコーにも見つかりにくい。
だからよくここで京輔達とサボってた。
特に俺の特等の場所があんだよなぁー。
いつもの場所に行こうとしたその時だった。
『わかってるっつーの』
足が止まった。
あの声は村上だ。
『ちょっと邪魔者が入ったんだよ!!大丈夫だって!!』
村上は携帯で誰かと喋っているみたいだった。
『ぜってー落とすからさ!!』
何の話してんだ…。