ただ、それだけ…
「村上さんが……?」
「村上に何言われたのか知らねぇけど…」
そしたら急に純ちゃんが走り出したんだ。
すっげー恐い顔してさ。
「ちょっ!!純ちゃん!?」
向かったのは3年の教室だった。
「村上さん!!!」
『純ちゃん!純ちゃんが来るなんて珍しいね。どうしたの?』
村上は笑顔でこっちに来た。
「かなちゃんに何言ったんですか?」
いつもの純ちゃんの声じゃなかった。
『かなちゃん?あぁ、あいつ?純ちゃんまだあいつと連んでるわけ?』
「何言ったんですか!?あんたの本性はわかってんのよ!!!」
「ちょっ!!純ちゃん」
『本性?何?何か言われたの?こいつ等に』
村上は俺の方を睨んでそう言ってきた。
「あ?お前いい加減に…」
「いい加減にしなさいよっ!!!!!」