腹ぺこオオカミはご機嫌ななめ
部屋に戻って、荷物を放り出し、ベットに倒れこみ、ベットの上でジタバタした。
お付き合いって、どうすればいいの?
私は先生の顔をみると、嬉しくて、恥ずかしくて、何にもできなくなってしまう。
後、1ヶ月。
出来るだけ、一緒にいて、先生の顔や、仕草を覚えたい。
一緒にいられなくなっても、
ずーっと覚えていられるように。

ノックの音で、飛び起きる。
しおりんだ。
「ミューちゃん」と笑っている。私が恥ずかしくなって、俯くと、
「さっき、今日子先輩にここまで送ってもらったの。
そしたら、ミューと菅原先生が付き合う事になるんじゃないかって、言ってた。
その顔は、やっぱり、お付き合いするんだ〜。
キスくらいしてもらった?」と聞くので、
顔が真っ赤になるのがわかった。
「バツイチオオカミは優しい?」と私の顔をみる。
少し心配しているんだな。と思う。
私が子どもすぎるからだろう。
「すごく優しいです。私に合わせてくれてるんだろうって思う。
本気で襲いかかっては来てないです。」と言ったら、
「そっか。ちょっと、安心した。大切にしてもらってるんだね。」
と私の表情を確認したので、私はうなずいた。
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