腹ぺこオオカミはご機嫌ななめ
僕は思い直して、車を降りて、観覧車の下の遊園地を見て回る。
映画館のある、建物まで走って行き、買い物客に不審な顔をされながら、
エスカレーターを駆け上がって、ウサギの姿を探した。
見つかるわけもない。
でも、探さずにはいられない。
どこに行った。
僕は考えを巡らす。
病院かな?非常階段か?
落ち着け。
とりあえず、もどろう、
そうだ、
ウサギのメモには先に帰るって書いてあったじゃないか。
落ち着け。
僕らの住む街にとりあえず帰ろう。
ウサギは消えてなくなるわけじゃない。


僕は走り回ったからかだんだんと落ち着いて、
車に戻る事にした。
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