腹ぺこオオカミはご機嫌ななめ
今日はツカサさんの当直の日だ。
あれから、3日続けてツカサさんは私を抱いた。
早い時間にベットに連れて行かれるのできっと、寝不足ってわけじゃないけど、
クタクタになって、バッタリ眠る日が続いている。
(ツカサさんはゆっくり、眠らせてあげているつもりだけど。と言っている。)
エッチって、毎日するものですか?
誰か教えて欲しい。

ツカサさんに今日は寮に帰るっていってあって、
寮に着いたら、メールするようにって言われている。
しおりんとご飯を食べて、帰るってメールしたら、
「僕以外のオオカミについていかないように。」と返事が来た。
心配無用です。
こんなにキスマークの付いた身体ではどこにもいけないでしょう。
って、心の中で言っておいた。

しおりんと一緒に駅前でパスタを食べる。
サラダを分け合い、少しだけワインも飲むことにした。
少し酔ったしおりんが、
「ミューが羨ましい。菅原先生はミューにぞっこんね。
うなじにに付けたキスマーク、少しずつ位置を変えて消えないように更新してる。」と笑う。
そ、そうなの?と私は驚く。
「それに引き換え、西野ったら妙に真面目で、ちょっとキスを拒んだら、
少し早かったね。って言って、微妙に距離をあけるし、馬鹿なの?って感じよ!」
と怒っている。…焦らす作戦だったのでは。と私は可笑しくなる。
「しおりん、西野先生はきっとしおりんを大切にしたいんじゃないの?」と笑うと、
「そんなに子どもじゃあないって!」といいながらも、
「結構デートもしてるけど、こんなに手を出されないのって初めてで、
自分に魅力が足りないのかなあって、思い悩むわけですよ。」と笑う。
「いや、そんなわけないでしょう。」(しおりんはオトナっぽく、色っぽい)と言ったら、
「お互い思い通りにいかないもんだねえ。
オトコの気持ちってちっともわからないよ」としおりんはため息をつく。
「確かに。」と私も呟く。
私はツカサさんのエッチをする。っていうスイッチがわからない。と思う。
もちろん、ちっとも嫌じゃないんですけど、心の準備ってものをさせてほしい。
急に入るスイッチは私をものすごくドギマギさせる。


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