腹ぺこオオカミはご機嫌ななめ
2日後僕は5階の非常ドアの小さなドアを開けて、くぐった。
すると、その奥に非常階段に出るドアがあった。
ドアを開けると非常階段の踊り場にでた。

ここだ。
階段を降りても、上がっても鍵がついたドアが付いていて、
どこにも行けない。
なんでだろう?
考えてもわからない。

まあ、いい。日陰になっているし、
裏庭もよく見える。
僕は階段を上り、外を覗く。

きっと、ここから奈々ちゃんとリュウが
ベンチでお弁当を食べるのが見えるだろうな。

僕は座り込んで風に吹かれることにした。


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