腹ぺこオオカミはご機嫌ななめ
その4。 ミウ
私は昼休みにひとりきりになりたかった。
先輩に注意された事を考えたり、
涙が溢れるのを病棟の誰かに見られるのは
嫌だったからだ。
きちんと、気持ちの整理をしてから
また、仕事に向かいたい。
そんな時、森本先輩が
この病院の非常階段で、泣いてから仕事をしたって
昔の先輩の話を聞いた。
その人は新人の頃、泣き虫だったけど、
今は素敵なナースになってるって、教えてくれた。
だから、
昼休みに非常階段に出られる扉を探し回った。
そうして、
この間見つけたのだ。
5階の会議室が並んだ部屋の奥に
防火ドアの小さな扉が開く事を。
この事はしおりんにも内緒だ。
私がひとりきりになれる場所。
私は昼休みの度に
お昼ご飯を持って、そこに向かった。
そして、
その非常階段で、泣いてから、ご飯を食べて、
また、午後の仕事をする事にしたのだ。
先輩に注意された事を考えたり、
涙が溢れるのを病棟の誰かに見られるのは
嫌だったからだ。
きちんと、気持ちの整理をしてから
また、仕事に向かいたい。
そんな時、森本先輩が
この病院の非常階段で、泣いてから仕事をしたって
昔の先輩の話を聞いた。
その人は新人の頃、泣き虫だったけど、
今は素敵なナースになってるって、教えてくれた。
だから、
昼休みに非常階段に出られる扉を探し回った。
そうして、
この間見つけたのだ。
5階の会議室が並んだ部屋の奥に
防火ドアの小さな扉が開く事を。
この事はしおりんにも内緒だ。
私がひとりきりになれる場所。
私は昼休みの度に
お昼ご飯を持って、そこに向かった。
そして、
その非常階段で、泣いてから、ご飯を食べて、
また、午後の仕事をする事にしたのだ。