腹ぺこオオカミはご機嫌ななめ
ツカサさんのお部屋に帰る。
「美雨、こっちに来て。」とツカサさんはソファーに座ったまま動けないみたいだ。
私が横に座ると、私の両手を握って、
「本当に結婚してもいいの?」と私の顔を見る。
「もちろんです。結婚してください。」と私が笑うと、
ツカサさんも笑って、
「本当に本当に逃げられないよ。」と私の瞳を覗くので、
「望むところです。」と私もツカサさんの瞳を覗いた。
ツカサさんは大きくため息を吐いて、心配顔だ。
心配性なオオカミ。

しばらく見つめ合う。
ツカサさんの茶色い瞳に私が映る。
ツカサさんはそっと息を吐く。
「愛してるよ美雨。」と言って、深くくちづけしてくる。
私は幸せだと感じて、涙がまた、溢れてしまう。今日は泣いてばかりだ。
ツカサさんはくちづけしながらワンピースの背中のファスナーを下ろし、
ソファーに私を押し倒す。
もお、スイッチが入ったのかな。
ツカサさんは熱心に私の身体のラインを唇でたどっていく。
「しゃ、シャワーは?」とツカサさんに聞いてみる。
「後で。」と言って、私を抱き上げ、ベットに運んだ。






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