腹ぺこオオカミはご機嫌ななめ
なかなか寝付けず、朝寝坊になった。
目を覚ますと、隣にウサギの姿がない。
慌てて、起き上がって、リビングに行くと、
ウサギがシャツにカーデガン、ブルーデニム着替え終わって、
僕を待っていた。

僕の顔を見て、
「昨日はそばにいてもらったので、良く眠れました。」
とぺこんと頭を下げたが、寝癖が付いてます。とクスクス笑う。
誰のせいでこんなに寝癖がついちゃったのか
ちっとも考えてないみたいみたいだけど、
ウサギが笑ってくれたので、まあ、良い。
「冷蔵庫、お酒と、チーズと調味料しかないんで、
下のコンビニで買い物に行ってきて良いですか?」と
聞いたので、
「前のファミレスで食べよう。」と言って、
僕はシャワーを浴びることにする。
シャワーを浴びながら、口笛を吹く。
僕は結構単純なヤツだな。
ウサギが僕の部屋にいるって言うだけで、
こんなに機嫌が良い。
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