腹ぺこオオカミはご機嫌ななめ
その日の午後に警察の人が来た。
私は緊張したり、思い出して、怖くなったりして、
何度も話せなくなってしまったけれど、先生が隣で、手をにぎったり、
ゆっくり話しかけてくれて、なんとか
警察のヒトの質問に答えるこたが出来た。
先生は警察のヒトにまだ、話がある時は自分に連絡して欲しい。
と念を押して、頼んでくれたので、すごく安心した。
オトナの顔をした時の先生は
仕事の時同様、とっても頼りになる。
そう先生に言ったら、
「当然です。僕は12歳も年上なんだから。」
と機嫌の悪い顔をみせる。
その顔はちっともオトナに見えませんけど。と心の中で言ってみる。


夕方買い物から帰ると、しおりんから、メールがあった。
とても心配してくれていて、
先生の住むマンションの前のファミレスで待ち合わせる事にした。

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