Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
ユリエちゃんは、テニスのために留学も考えてるような子だ。

キリっとしたハーフ顔で、肩幅が広くて、背も高い。

エネルギーがみなぎっている。


「こ、これは、試合じゃない…」

「試合だよ!取るか取られるかでしょ!」

「だって…負けるに決まって…」

「何度でも挑みなさいよ!勝つまでヤル!」



ひいいいいい…

親友がオンナ松岡修造だ…!



「なに、その顔!?」

「あ、あの…カノジョになりたいとか、そんなスゴイことまで考えてないの」

「だって、カノジョが出来るたびに落ち込んでるじゃん!」

「そ、それは…そうだけど」


チャイムが鳴った!


私は慌てて席に戻る。

ユリエちゃんが言った。


「戦え!戦うんだ!」



ゴツ!

「痛い…」


また、ぶつけました…
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