Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
トイレに入ろうとしたら、先生に止められた。


「そこ、入らないで」

「え…?」

「詰まっちゃってるから」



そうなんだ…。



先生が張り紙をしながら言った。


「ここの場所がいつも詰まるのよ」



下級生らしき生徒が言った。


「古すぎるんだよ~」

「うーん、そうかもね」

「校則も古臭いしさ。キーホルダーも付けちゃいけないとかアリエナイし!」

「教科書が入らないほど、内側に大きなストラップ付けてるでしょ」

「それくらいは許してもらわないと~」



明るい子だなぁ…。


そっと隣のトイレに入った。




今日は茶道部の日だ。



行きたくないな…。



お菓子が出る。



お茶だけでいいのにな…。
< 101 / 216 >

この作品をシェア

pagetop