Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
タっくんが黙り込んだ。
どうしたのかな?
待ってみたけど、何も言わない。
ようやくタっくんが口を開いた。
「修学旅行、誰と回るの?」
「あ、ああ…小島ちゃんが誘ってくれた。だから聖愛ちゃんと三人かな」
タっくんが、ほっとしたように肩を落とした。
「なら、いいけど」
心配してくれたんだ…
「タっくんは?」
「コヤンと、スナ」
「ふふ。楽しそう」
タっくんも笑った。
「じゃあね」
「うん」
―じゃあね―
矢倉くんの『じゃあね』と全然違う。
暖かい『じゃあね』
どうしたのかな?
待ってみたけど、何も言わない。
ようやくタっくんが口を開いた。
「修学旅行、誰と回るの?」
「あ、ああ…小島ちゃんが誘ってくれた。だから聖愛ちゃんと三人かな」
タっくんが、ほっとしたように肩を落とした。
「なら、いいけど」
心配してくれたんだ…
「タっくんは?」
「コヤンと、スナ」
「ふふ。楽しそう」
タっくんも笑った。
「じゃあね」
「うん」
―じゃあね―
矢倉くんの『じゃあね』と全然違う。
暖かい『じゃあね』