Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
スクールバスの中で、母さんはずっと無言だった。
すごく怒ってる。
それだけは分かる。
頭が痛い。
お父さんが家に帰った途端、怒りが爆発した。
「生徒だからって『さん付け』をしない人は信用できないわ。ものの見方も一方的だし、話し方にも品格がない。スポーツの名門校とは聞いてたけど、ここまでとは思わなかった」
「色んな先生がいるからね~」
「清子、座りなさい。きちんと食べなさい。私がどんな思いで食事を作ってると思ってるの?それを捨てるなんて。しかも『分からない』?そんな言葉で逃げるなんて。あなたは、そんな子だったの?」
「朝ご飯が多いんじゃないかなぁ。僕だって、お昼は少し遅く食べる時あるよ」
お母さんが、まくしたてた。
「世の中には、食べたくても食べられないで、飢えて死んでいく人がたくさんいることくらい、中学生なんだから分かるでしょ?
お母さんは毎朝、お味噌汁だって煮物だって、きちんとダシから取ってるの。適当な化学調味料で誤魔化したことなんて一切ない。
そのダシだって、野菜だって、みんな命よ?命をいただいてるの。
それを捨てるって、どんなに罪深いことか分かる?昔なら、地獄に落ちるって言われるところよ」
すごく怒ってる。
それだけは分かる。
頭が痛い。
お父さんが家に帰った途端、怒りが爆発した。
「生徒だからって『さん付け』をしない人は信用できないわ。ものの見方も一方的だし、話し方にも品格がない。スポーツの名門校とは聞いてたけど、ここまでとは思わなかった」
「色んな先生がいるからね~」
「清子、座りなさい。きちんと食べなさい。私がどんな思いで食事を作ってると思ってるの?それを捨てるなんて。しかも『分からない』?そんな言葉で逃げるなんて。あなたは、そんな子だったの?」
「朝ご飯が多いんじゃないかなぁ。僕だって、お昼は少し遅く食べる時あるよ」
お母さんが、まくしたてた。
「世の中には、食べたくても食べられないで、飢えて死んでいく人がたくさんいることくらい、中学生なんだから分かるでしょ?
お母さんは毎朝、お味噌汁だって煮物だって、きちんとダシから取ってるの。適当な化学調味料で誤魔化したことなんて一切ない。
そのダシだって、野菜だって、みんな命よ?命をいただいてるの。
それを捨てるって、どんなに罪深いことか分かる?昔なら、地獄に落ちるって言われるところよ」